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絵本いろいろ
珍しく、絵本3連発。
The Old Woman Who Named Things
Cynthia Rylant Kathryn Brown
おばあさんは独りで暮らしています。そして自分の身の回りにある、イスや車に名前を付け、その名を呼んでいます。
そのおばあさんの家にひょっこりと犬がやってきます。ご飯をあげました。その犬は毎日やってくるようになります。でも、おばあさんは飼うことはしません。その犬に名前もつけません。
ところがある日、その犬は姿をあらわさなかったのです・・
おばあさんの心の動きを感じて切なくなりました。おばあさんにとっては充分に知っている感情だったと思います。この気持ちに耐えられなくなったのに、その気持ちに突き動かされるおばあさんが切なかったです。でも、誰しもが持っている感情なんですよね。
The Gardener
Sarah Stewart David Small
父親の仕事が見つかるまで、パン屋さんのおじさんのお家に預けられた女の子が家族に向けた手紙形式でお話がすすみます。
この子は植物が大好きで、とってもさわやかな女の子。手紙では、いつもしかめっ面をしているおじさんへの想いや、離れて暮らすおばあさんや両親への想いが書かれています。
うじうじちゃんの私からすれば、思いっきり前向きな女の子です。うらやましい。
だからといって、前向きな気持ちを持っていないわけではなく・・(爆)。こうやって自分を信じる信じない以前のところで、自分の気持ちを疑っていない彼女が可愛い。
The Library
Sarah Stewart David Small
本を手放せないほど本が好きなElizabeth Brownという人物の絵本です。・・という書き方をするのは、SSSの書評で知ったのですが、実在する人物らしいです。
人形で遊ぶよりも、デートするよりも本が好き。買い物をするときも、掃除をするときも本を手放さない。でもね、イラストの中に彼女の側を片時も離れない小さいぬいぐるみがずっといるんです。
そのぬいぐるみを見ていると、コミカルで暖かい雰囲気に包まれてはいますが、なんだか切ないなー・・って思いました。
こんな風にずーっと読んでばかりだと、たくさんの本からもらった大切な気持ちは自分の胸に秘めたままなのかな?それってなんだか勿体ないなあ。
コメントありがとう!
じゅんじゅんさん、こんにちは!
この3冊、私も読みました。どれもそれぞれ面白かったです。
特にThe Old Woman Who Named Thingsのおばあさんの話は
とても切なくなりました。おばあさんの気持ちの揺れがこちらに伝
わってきて、結末はほっとしました。挿絵もとても雰囲気があって
良かったですね。この3冊、何度も読み返すと思います!
Posted by: 雫 | 2005年05月19日 11:35
おお、雫さんも読まれているんですねー。
この3冊って殆ど同時に読んだのですが、
ふかーいところで繋がっているというか、裏返しというか、
なかなか印象深いです。
The Old Woman Who Named Thingsの挿し絵はいいですよね~。
イスも車も、おばあさんに名前をもらったものたちの表情がいい!
何かを想う気持ちは理屈じゃないし、
何かを大切に想う気持ちに理由はないんですよね。
そういう事を知っている受け入れているおばあさんが好きです。
(ああ変な感想でごめんなさい~~)
そしてトラバありがとうございました!
雫さんのブログも楽しく拝見しています。これからもヨロシクお願いします!
それではまた~!
Posted by: じゅんじゅん | 2005年05月20日 01:25
こんばんわ、じゅんじゅんさん。
◆The Gardener /Sarah Stewart, David Small
この絵本はボローニャ子ども絵本館で読みました。
とっても素敵な絵本でした。
花の名前をおぼえちゃうなど、とっても前向きな子供ですよね。
手紙形式の文章も味わいがあると思います。
◆The Library / Sarah Stewart, David Small (ISBN: 0374443947)
しおさんもオフ会の広場でこの絵本について書いていますが、
この絵本もひょっとしたら、ボローニャ子ども絵本館に
あるのかな?
Posted by: 成雄 | 2005年05月20日 02:20
成雄さんこんにちはー。
The Gardenerのあの子はほんと可愛い。心持ちがすきです。
手紙形式の文章にまつわる成雄さんのSSSのレビューを読みました。
いっそうにこの子のいる世界が感じられました!ありがとうございます!
The Libraryのしおさんの紹介文も読みました。
あおむしさんの感想が可笑しい(笑)。
成雄さんに教えてもらうまで見ていなかったのでした。
これらの本はボローニャ絵本館にあるかどうか分からないです。
先日のSSS多読通信メルマガでCynthia Rylant特集があったんですけど、
そこで The Old Woman Who Named Things を知り、
アマゾンでチェックしているうちにこの3冊に出会い、読みました。
こういう出会いって嬉しいですねっ!
ではまた~!
Posted by: じゅんじゅん | 2005年05月21日 09:54