多聴・シャドーイング
シャドウイングとわたし(その3)
ここ数日つらつらと書いてますが、自分に向けて書いてます。
自分の加減が分かってくると「その辺は適当で」とか「いい加減でいいよ」とか、
「楽しくやってまーす!」など、漠然とした言葉になっちゃいます。
あんまり関係ないですが、料理のお手伝いを始めたばかりのころ、
カレーを作っている時に「にんじんはどのくらいに切るの?」と母に聞いたら、
「適当でいいのよ」と言われ、とても悩んだ記憶があります。
カレーに入れるにんじんなんて「適当」だと思います。
でもその「適当」加減というのは、経験がものを言うのだと思います。
結局、母親に「その”適当”の見本をひとつ作れー」と騒いだ記憶を最後に、
このカレー事件は終わってます。
こんなことを思い出し、今の気持ちを、迷い・とまどったことも含めて、
ちょっとだけ「適当に」って言えるようになったところまでを、
書いておこうと思ったのでした。
長い前置きでしたが、音源を通して思ったこと、です。
最初はこんなのをシャドウイングしました。
English Language Teaching Hello Reader!
Scholastic Readers (旧Hello Reader!) の「 I Am…」シリーズです。
このシリーズが大好きだったこと、Level1で文章も少ないこと、
運良くCDを持っていたので挑戦しました。
(RealPlayer をお持ちの方は、リンク先でちょびっとだけ試聴できます)
このころは、内容も分からないとシャドウイングにならない、と思っていたので、
この素材に注目したのだとも思います。
聞いて貰えれば分かりますが、1文が短いので、ゆっくりと言えばゆっくりです。
でも、シャドウイングし始めるとそうでもないんですよね。
短くハッキリしているように聞こえる分、真似しずらいなあ、と思いました。
(今は全く手を付けていません)
こんなのも挑戦しました。
Frog and Toad: Audio Collection
Arnold Lobel
なんでかと言うと、「シャドウイングをこれから始めた」と聞くことが多かったので、これがシャドウイング始めの王道だと思っていたから(爆)。
でも、全然ダメでした。早い、早い、早いよー!というのが、やってみての感想。
なんかね、好きな方には申し訳ないですが、
しゃべり方が早いし、しかもくちゃくちゃしている感じがしたんです。
これも数回で嫌になってしまいました・・。
その後、全く手を出してないので、いまだったら違う感じ方をするかも?
(そのうちやってみよう)
そしてこれが、初録音作品(笑)。(つまり初めてのシャドウイング)
The Happy Prince and the Selfish Giant
Oscar Wilde
なんでこれにしようと思ったのかと言うと、
邦訳も知らなくて、初めてリスニングだけで内容が分かった音源だったからです。
とにかく始めたばかりの頃は、「シャドウイング素材の内容が分かること」というのが、無意識のうちに大前提になっていました。
思い入れあるこの音源を中心に、上に書いた2つや、下の本の音源をはさみながら、
シャドウイングが始まりました。
読了済みで、音源を持っているもの、という条件で選出していました。
ピーターパンあたりは無茶苦茶早くて、記録を見たら1回くらいしかやってません。
ORT(Stage 5、6あたり)、LLL(Losing Luckyだけ) あたりはかろうじてついていけるけど、できない。
・・・と、常に、1つのエピソードほぼ全てついていけるものじゃないと、と考えていました。
シャドウイングを始めて2週間くらいはこんな調子でした。
そして、VOA Special English を聞いてみたのはこのあたりからです。
でも何を言っているか理解できない、早いしで、これをシャドウイングなんてとんでもない!と、思ってました。
反面、物語特有の抑揚や、台詞の後にある「○○ said.」が嫌だな~と思い始め、
どうしたもんか、と思ったのもこのころです。
(選んでいる物語自体、多くが台詞で構成され、地の文が少なかった)
なんだか素材選びに煮詰まってきて、以前に聞いた話を思い出したり、
シャドウイング経験アリの友人たちにこのことを話してみると、
- 最初からエピソード全部ついていけたわけじゃない
- 内容を全部理解しているものをやっているわけじゃない
- シャドウイングを始めては続かなかった
- シャドウイングに馴染むまで数ヶ月かかった
という、みんなの体験談が、少しずつ体感でき、もやもやも吹っ切れてきました。
ここでようやく、podcast と出会います。活用してみようと思いました。
(安価にシャドウイングしたい、という下心も多いにアリマシタ)
自分の記事で恐縮ですが、これについてのソフト奮闘記はこちらです。
あわせてVOA Special English もシャドウイング始めました。
(このころは5分が限界でした)
iTunes で Podcast 奮闘中・・
この奮闘の甲斐あって、spotlight という音源にたどりつきました。
(またもや自分の記事です)
spotlight
このspotlight に出会えたことが大きな転機になっています。
女性の声で聞きやすく、なんとなくついていけそうな気配。
内容はほとんど分からないけど、でも、それはもう気にしない。
たぶん、こう思えるようになったことが大きな弾みになっています。
シャドウイング前、後にもスクリプトを見ることはありません。
何を言っているのか分からないのは、分からないままにしています。
そして、この音源をきっかけにシャドウイングが楽しくなってきました。
ここを機に、VOA Special English も以前より手を出すようになり、
新しい音源をみつけると、内容以前に、まずは声に出してみようと思うようになりました。
その中で、このしゃべり方がいや~!とか、湿気の多い口調がいや~ん!で、
好みの赴くまま、音源を選んでいます。
最近は spotlight を中心に、VOA Special English や、朗読CD系を
気分で選んでシャドウイングしています。
spotlight も VOA Special English も、シャドウイングしていて気持ちのいい
お気に入りエピソードがでてきましたが、未聴のエピソードもたくさんあるので、
適当に「ポチッ」と選ぶことが多いです。
(そこで苦手と感じる声のエピソードは2度と踏まないようメモしてます・・)
ほんの1ヶ月くらいの出来事ですが、わたしにとって大事な時間です。
いまは、ちょっと適当に楽しいシャドウイングをしています。
コメントありがとう!
じゅんじゅんさん、こんにちは。抹茶です。
10時間経過、おめでとう!
>内容はほとんど分からないけど、でも、それはもう気にしない。
>たぶん、こう思えるようになったことが大きな弾みになっています。
うんうん!(激しく同意)
>シャドウイング前、後にもスクリプトを見ることはありません。
>何を言っているのか分からないのは、分からないままにしています。
私もそうです。
細かいことを気にするより、気長に、とにかく続けることが一番かな~
と思っています。
>そして、この音源をきっかけにシャドウイングが楽しくなってきました。
とってもいい感じですね!
「ちょっと適当に楽しいシャドウイング」、これも肩の力が抜けて、自然な感じ
でステキな表現だな~と思いました。
Posted by: 抹茶アイス | 2006年01月28日 00:26
■抹茶アイスさん
お祝いありがとうございます!
>細かいことを気にするより、気長に、とにかく続けることが一番かな~
わたしもいまはそう思います。
こう思えるようになって半人前!半人前と思えれば、一人前!(笑)
このペースで、わたしのシャドウイングを気長に続けていきたいです。
何より抹茶さんのご報告があって、たーくさん刺激を受けたことが、
早い時期にこう思えるようになり、シャドウイングも続くようになったと思っています。
コメントいただけて嬉しかったです。ありがとうございました!
Posted by: じゅんじゅん | 2006年01月28日 12:19