映画・海外ドラマ
my life without me
記事タイトルはこの映画の原題です。こっちの方がしっくりします。
![]() | 死ぬまでにしたい10のこと ペドロ・アルモドバル アウグスティン・アルモドバル オグデン・ガヴァンスキ 松竹 2004-04-24 by G-Tools |
主人公の彼女は、23歳という若さで「自分が死ぬ」ことに直面し、
家族には全て秘密にして、自分の「死ぬまでにしたい10のこと」を
実行していく姿が、静かに、淡々と描かれています。
昨年秋頃、テレビ欄でこのタイトルをみつけ、短絡的なわたしは、
わたしの「死ぬまでにしたい10のこと」を考えていました。
頑張って考えてみたんだけど、10 も浮かばなかった。
1つあれば充分と思った。でもこれは大きな勘違いで、
わたしが考えていたことは「死ぬときにしたい10のこと」だった。
死んじゃう瞬間はこうであったらいいなあ、って感じ?(これなら1つで充分)
「死ぬまでにしたいこと」というのは、壮大で苦しいことだと思う。
残された時間を知り、自分の証を残したい、伝えたいと思うことは壮大だと思う。
でも、やり遂げればやり遂げるほどに苦しくなると思う。
「まだ」「もう少し」「あとこれだけ」と、溢れる気持ちに押しつぶされてしまいそう。
こういう「テーマ」に正解はないのだろうけど、
彼女の選んだ道はとても人間らしく、女性らしく、母らしかった。